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なでしこプラン

2020.09.03

第三次なでしこプラン 令和1年度事業実績報告

 済生会では、創立の理念「施薬救療」に立ち返り、医療・福祉サービスにアクセスできない人々の医療・福祉等の増進を図るため、なでしこプラン(済生会生活困窮者支援事業)を積極的に展開している。
 無料低額診療事業の対象者のみならず、ホームレス、DV被害者、障害者・高齢者、刑余者、在留外国人、母子児童などの生活困窮者全般を幅広く対象としている。そして、本会施設の職員が積極的に施設の外に出て、巡回診療、健康診断・医療相談等を行うものである。
 さらに、活動を的確、効果的に進めるために、社会福祉協議会、福祉事務所、市役所・町村役場、更生保護施設等のほか、地域におけるNPO法人やボランティア団体、マスコミ等
との連携強化を図っている。
 当初、平成22年度から24年度までの3ヵ年計画「済生会生活困窮者支援なでしこプラン2010」を策定し、事業を開始した。平成25年度からは、中期事業計画に合わせ平成29年度までの5ヵ年計画「第二次なでしこプラン(済生会生活困窮者支援事業)」に基づき事業を実施した。
第三次なでしこプランは、第2期中期事業計画(平成30年度~令和4年度)の下に推進しているところであり、従来のプランでは取り組みが進まなかった就労や社会参加等の支援活動にも積極的に取り組んでいる。

(1)令和元年度「第三次なでしこプラン(済生会生活困窮者支援事業)」事業結果、令和元年度は、40支部の全支部と本部で計430事業(対前年度比9事業増)を実施し、延183,665人(前年度比6,892人増)を支援した。
 前年度から増えた9事業の主なものは、困窮世帯のこどもへの居場所提供や学習支援、こども食堂へ調理や食育等の支援。また、外出困難な高齢世帯等の買い物支援、高齢者・辺地地域住民等を対象に車両移動販売を行い利便性を高める社会参加支援事業等である。その結果、支援対象者としては、母子児童や障害者・高齢者等が増加した。
 令和元年度事業として計画しながら実施に至らなかったのは76事業。年明けから年度末にかけて予定していた障害者施設や更生保護施設等を訪問しての健診事業や高齢者・地域住民向けの健康相談等は、新型コロナウィルス感染拡大防止のため開催を中止した。また、法務省が行う保護観察対象者の社会貢献活動の受入れ事業など、支援の体制は整えているが実際の依頼がなかったものなどが含まれている。

 

(2)済生会生活困窮者支援総合事業結果
 上記のほか、なでしこプランの計画的推進、積極的推進に資するために本部において「総合事業」を実施した。

第8回生活困窮者問題シンポジウム
・テーマ――「人が人を支援するということ」
~当事者主体の支援を考える~
・日 時――令和元年11月16日(土)
・会 場――石川県文教会館 ホール
・主 催――石川県済生会

 

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